犬飼 基史 研究室
芸術と技術の統合により生み出される 建築の美の追求と実現
Structural Design Projects

あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ) | 妹島和世+西沢立衛 / SANAA | 2024年 | 俯瞰写真

内観写真(サブアリーナ)

内観写真(メインアリーナ交流エリア)

大阪芸術大学 アートサイエンス学科棟 | 妹島和世 KAZUYO SEJIMA | 2018年 | 俯瞰写真

外観写真(南側より見る)

1階共有スペース (エントランスより見る)

構造システム図

Junko Fukutake Hall 岡山大学J-Hall | 妹島和世+西沢立衛 / SANAA | 2013年 | 外観写真

内観写真(ホール1より見る)

構造システム図

台湾大学社会科学部棟 | 伊東豊雄 | 2013年 | 俯瞰写真

内観写真(図書館)

構造システム図(図書館)
About Inukai Motoshi

CV | 略歴
1979年 愛知県生まれ
2003年 名古屋大学 工学部 社会環境工学科 建築学専攻 卒業
2005年 名古屋大学大学院 環境学研究科 都市環境学専攻 修了
2005年 (株)佐々木睦朗構造計画研究所入社
2018年 (株)佐々木睦朗構造計画研究所 管理建築士着任 | - Present
2013年 早稲田大学芸術学校非常勤講師 | - Present
2022年 京都芸術大学非常勤講師 | - Present
2022年 多摩美術大学非常勤講師
2023年 多摩美術大学 建築・環境デザイン学科 准教授 | - Present
RESEARCH THEME | 研究テーマ
構造の歴史を探求するとともに、新たな「構造デザイン」の在り方を模索し、芸術と技術の統合により生み出される建築の美の追求と実現を目指します。
CLASS | 担当授業科目
構造力学Ⅰ / 構造力学Ⅱ / 構造力学Ⅲ
BOOK | 著書
模型でわかる建築構造のしくみ 歴史的木造建築から月面構造物まで、未来をひらく構造デザインの世界(共著)
発行元 : 株式会社誠文堂新光社 発行日 : 2025.7.11
佐々木睦朗作品集 1995-2004 構造デザインの美学(共著)
発行元 : グラフィック社 発行日 : 2024.12.25
構造・構築・建築 佐々木睦朗の構造ヴィジョン(共著)
発行元 : LIXIL出版 発行日 : 2017.3.3
GA JAPAN 156 大阪芸術大学アートサイエンス学科棟の構造について(共著)
発行元 : A.D.A. EDITA Tokyo
新建築住宅特集2019年7月号(物質試行59 官舎プロジェクト)(共著)
発行元 : 新建築社
新建築2019年1月号 透明感のある構造(大阪芸術大学アートサイエンス学科棟)(共著)
発行元 : 新建築社
新建築2015年3月号 溶接接合による構造とディテールの融合(物質試行55 BRIDGE)(共著)
発行元 : 新建築社
新建築2008年6月号 巨大な平屋建ての構造(CIXM工場)(共著)
発行元 : 新建築社
Contact | 連絡先
inukai.s.lab(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい.
<技術と芸術の融合から生まれる建築の美>
昔から日本の建築は、地震、台風や大雨による風水害、大火災など各種の災害に悩まされてきました。構造の最も重要な役割は、そうした自然の力に抗って人命や財産を守ることにあります。しかし、「安全性の確保」は構造物や構造技術に課せられた必要不可欠な条件ですが、建築物として十分な条件ではありません。ちなみに古代ローマの建築家ウィトルウィウスが著した『建築論』には、建築の目標が簡潔に箇条書きされています。「強さ(firmitas)・用(utilitas)・美(venustas)」(森田慶一訳)これに設備を加えて、技術(構造+設備)と機能と美しさが基本的な建築要素だと考えると、現代における建築の理想とすべき要素としても十分に成立します。またこれらの要素は基本的には独立していますが、相互に強く関係し合っています。とくに建築の中で最も本質的、建築的である構造は、建物の機能や美しさにダイレクトに影響を与える決定的な要素でもあります。構造と美しさとの関係は表裏一体の関係にあり、構造の美しさが、建築の美しさの中核をなしているのです。しかし、そのような建築に対する美意識は、人によっても時代によっても極端に異なるため、絶対的な視座から「美」について語ることは大変困難だといえます。
元来、多摩「美」術大学(Tama Art University)の英語表記にもあるアート(Art)という言葉は、ラテン語のアルスが語源とされており、元来は技術と芸術の両方を意味していました。つまり従来の解釈においては「技術は芸術である」といえます。一方、建築の語源であるアーキテクネ(建築)のテクネは技術を、アーキテクト(建築家)のテクトは技術者を意味しており、接頭語のアーキはそれらを総括する偉大なもの、または人のこと指していました。つまり、建築の芸術はもともと建築技術を意味するものであったし、また逆に言えば建築の技術は建築芸術そのものでもありました。それが近代建築以降の分業にともない、芸術と技術は分化しましたが、そのような現代においても、芸術と技術の関係は基本的に成立します。
私の研究室では、建築の芸術と技術が弁証法的に統合されることで現実のかたちとなって生み出される建築の美の追求と実現を目指しています。
Members
Associate Professor | 准教授
Motoshi INUKAI | 犬飼 基史
────────
Students | 学生
’25M1_ 鈴木 颯
────────
’25B4_ 伊森 進一郎 | 陳 虞遜
────────
Alumni | 卒後生
’24M_大内田 光
────────
’24B4_小川 幸音 | ゴ カ | 鈴木 颯 |
’23B4_奥澤 諒 | 草野 絢香
Works & Archives

'24 Master's Project | 木材の自己変形性質を用いたデザインの研究 国産カラマツ材を用いた検証 | 大内田光

'24 Master's Project | 木材の自己変形性質を用いたデザインの研究 国産カラマツ材を用いた検証 | 大内田光

'24 Master's Project | 木材の自己変形性質を用いたデザインの研究 国産カラマツ材を用いた検証 | 大内田光

'24 Master's Project | 木材の自己変形性質を用いたデザインの研究 国産カラマツ材を用いた検証 | 大内田光

'24 Master's Project | 木材の自己変形性質を用いたデザインの研究 国産カラマツ材を用いた検証 | 大内田光

'24 Master's Project | 木材の自己変形性質を用いたデザインの研究 国産カラマツ材を用いた検証 | 大内田光

'24 Bachelor's Project | 大規模木造による 「文化の大傘」 の構築とその責任 | 鈴木

'24 Bachelor's Project | 大規模木造による 「文化の大傘」 の構築とその責任 | 鈴木颯

'24 Bachelor's Project | 大規模木造による 「文化の大傘」 の構築とその責任 | 鈴木颯

'23 Bachelor's Project | テンセグリティ凧 建築構造により最適化された飛行実験 | 奥澤諒

'23 Bachelor's Project | テンセグリティ凧 建築構造により最適化された飛行実験 | 奥澤諒

'23 Bachelor's Project | テンセグリティ凧 建築構造により最適化された飛行実験 | 奥澤諒
Design Studio

'23 Spring B3 | 架構 | 水野岳瑠 (教員: 犬飼基史 ・ 松澤穣)



'23 Spring B3 | 架構 | 岡野優英 (教員: 犬飼基史 ・ 松澤穣)

