Academics
TILTA は美術教育を基盤とした「建築」「インテリア」「ランドスケープ」「理論」から構成される大学院を核として、その理論的基盤や研究・創作成果が学部教育へと還元される構造をもっています。
学部では、これらの分野を横断的・実践的に学ぶことができます。年間を4つのタームに分け、それぞれのタームごとに、各分野に特化した課題、融合した課題、芸術や創作の表現を追求する課題などテーマ設定が多岐にわたり課題が編成され、学生たちはそれぞれの関心と目標に応じて自由に選択し、幅広い視点と創造性を養います。このように、大学院と学部は知と実践の往還を通じて互いに刺激し合い、より深い学びの循環を形成しています。
Curriculum
制作・研究
大学院
博士前期課程(修士課程)
自ら掲げたテーマについて、担当教員による指導下で研究・制作に取り組みます。また、研究室単位での活動、領域を横断した実技・演習科目が用意されており、多様な学びによって、確固たる専門性を構築していきます。2年間の学びのなかで自らの問いを掘り下げ、修了時には専門性を超えた広がりと社会性をもつ作品としてかたちにしていきます。
博士後期課程(博士課程)
これまでに培った感性、習得した知識・技能を土台とし、より高度な専門性と研究能力を養い研究を遂行していきます。博士号(芸術)取得後は、豊かな創造力・独創性を持ったデザイナーや建築家として幅広い世界で活躍するだけでなく、自立した研究者として学問の発展に寄与することを目指します。
研究室
- 青木 香代子 研究室
- 犬飼 基史 研究室
- 大竹 海 研究室
- 岸本 章 研究室
- 田嶋 豊 研究室
- 橋本 潤 研究室
- 松澤 穣 研究室
- 湯浅 良介 研究室
- 湯澤 幸子 研究室
- 米谷 ひろし 研究室
学部1年
デザイン課題
- ダンボールで身体を支える 身体素材重力1/1スケール
- 竹で空間を創る 素材重力1/1スケール空間グループワーク
- 光の空間 光1/1スケール空間身体インスタレーション
- 風景の中の住空間 環境建築空間住居
基礎課題
- デッサントレーニング デッサンパース絵画表現色彩
- 基礎造形 立体構成素材重力
学部2年
デザイン課題
- D2-1 集合住宅 インテリアリノベーション住居身体素材
- D2-1 低層集合住宅 建築環境構造素材
- D2-1 集合住宅と地域のランドスケープ 多様なスケールフィールドサーベイランドスケープの基礎
- D2-2 店
- D2-2 場所のアフォーダンス 建築ランドスケープアートスペース表現都市歴史
- D2-3 食べる
- D2-3 歴史的建築のコンバージョン
- D2-3 庭と建築の関係(日本庭園) 伝統文化不易流行庭屋一如茶室
- D2-4 幸せのカタチ 表現探求心理パフォーミングアーツインスタレーション
- D2-4 展示物との関係 企画インテリア建築サイングラフィック
- D2-4 木のための小さな建築 DIY土中環境ランドスケープ身体
年間で4つのデザイン課題を選択します。課題内容は年度毎に見直されます。
学部3年
デザイン課題
- D3-1 スモールオフィス インテリア建築商業空間価値創造協働コミュニケーション
- D3-1 みんなの居場所 建築ランドスケープ表現コラージュオブジェモチーフレファレンス
- D3-1 マルチスピーシス ランドスケープ建築ノンヒューマン土中環境
- D3-2 コトからモノへ インテリア建築ランドスケープ都市開発VOID価値転換
- D3-2 まち まちのデザイン調査建築ランドスケープコミュニティ
- D3-2 ダイニングチェア Ⅰ インテリアファニチャー構造実製作展覧会
- D3-3 インテリアの空間構造 企画インテリア建築空間要素余白
- D3-3 構造
- D3-3 都市のストラクチャー ランドスケープまちづくり建築インテリア
- D3-3 ダイニングチェア Ⅱ インテリアファニチャー構造実製作展覧会
- D3-4 小さな〇〇の空間
- D3-4 美術館 場所歴史美術建築
- D3-4 不時泊 災害アートの根源野生の思考物語
- D3-4 気候風土に適応する宿泊施設
年間で4つのデザイン課題を選択します。課題内容は年度毎に見直されます。
学部4年
- 卒業制作へ向けた研究 各研究室
- 卒業制作 各研究室
学期前半は、卒業制作に向けた準備期間として、各研究室の課題を通して個々の関心の幅を広げ、問いを深めることにより、卒業制作で取り組むテーマの輪郭を明確にします。学期後半には、学部課程4年間の学びの集大成として、学生一人ひとりが自らの関心や視点をもとにテーマを設定し、構想・設計・表現を行う卒業制作に取り組みます。
演習・講義
演習 | 専門学科科目
- 設計製図演習 Ⅰ・Ⅱ
- CAD・CG Ⅰ・Ⅱ
- 素材演習 Ⅰ・Ⅱ
- 写真演習
- 環境実習
- 測量実習
- 卒業論文
- 学外インターンシップ Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ (院)
- 設計演習 Ⅰ・Ⅱ (院)
講義 | 専門学科科目
- 建築・環境デザイン概論
- 色のデザイン論
- 構造力学 Ⅰ・Ⅱ
- 建築史 I (世界)・Ⅱ (近代)・Ⅲ (日本)
- インテリア デザイン論 Ⅰ・Ⅱ
- 建築デザイン論 Ⅰ・Ⅱ
- ランドスケープ デザイン論
- 音と光のデザイン論
- 構法デザイン
- 建築法規
- 環境問題論
- 建築生産
- 環境設備
- 環境工学
- エコロジカルプランニング
- コミュニケーション環境デザイン
- 建築美学
- 都市・景観 デザイン論 Ⅰ・Ⅱ
- 民俗建築論
- 造園学概論
- 建築・環境デザイン特論 (院)
- 建築デザイン特論 (院)
- 建築技術特論 (院)
- 海外建築実務特論 (院)
- 現代建築設計特論 (院)
リベラルアーツ | 共通教育科目
- 教養科目 | 人文・社会科学・自然科学・健康の領域
- 美術理論科目 | 美術史・美術論・技法の領域
- 言語科目 | 英語、その他外国語科目の領域
- リテラシー科目 | 情報技術基礎・アカデミックスキル・キャリア形成の領域
資格
学部卒業後に受験資格が得られる資格
- 一級建築士
- 二級建築士
- 木造建築士
指定された実務経験年数後に受験が可能となる資格
- 技術士
- RCCM (シビルコンサルティングマネージャー)
- 登録ランドスケープアーキテクト (RLA)
- 一級・二級造園施工管理技士
- 一級・二級土木施工管理技士 など
学部在学中に受験が可能な資格
- インテリアコーディネーター
- インテリアプランナー
- 福祉住環境コーディネーター
- カラーコーディネーター
- 色彩検定 など
学部卒業後に取得できる資格 (所定の科目履修が必要)
- 中学校教諭一種免許状 (美術)
- 高等学校教諭一種免許状 (美術)
- 学芸員資格
International Exchange
TILTAの全学生数の約1割は外国人留学生です。日常的な交流を通して国際性を磨き、多様な文化に触れ、知見を広げていける環境です。あわせて世界トップクラスの美術大学との交換留学制度により質の高い留学機会の提供をサポートしています。また、ラオス国立大学との国際交流活動を継続的に実施しており、多くの学生が現地に滞在しながら、現地学生とのワークショッププログラムに参加しています。キャンパス内に設置されている国際交流センターでは、海外留学を希望する学生への情報提供、留学生のボランティアによる語学講座、日本人学生と留学生の交流の場づくりなど、きめ細かなサポートと充実した情報発信を行っています。
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主な交換留学先
ベルリン芸術大学 (ドイツ・ベルリン)
Berlin University of the Arts
アアルト大学 美術・デザイン・建築学部 (フィンランド・ヘルシンキ)
Aalto University, School of Arts, Design and Architecture
ヘリット・リートフェルト・アカデミー (オランダ・アムステルダム)
Gerrit Rietveld Academy
オスロ国立芸術大学 (ノルウェー・オスロ)
Oslo National Academy of the Arts
グラスゴー美術学校 (イギリス・グラスゴー)
The Glasgow School of Art
ウィーン応用術大学 (オーストリア・ウィーン)
University of Applied Arts Vienna
PBL
PBL (Project Based Learning)は、所属学科や学年の枠を超えて、横断的研究や社会的課題に取り組むプロジェクト型授業です。企業や地域との連携を通じて社会の現場から学びを得る「産学官共同プロジェクト」と学科を横断した視点でものごとを考える「横断型演習科目」で構成されています。原則、全学科、全学年の学生が履修可能です。
主なプロジェクト
タマビ防災EXPO2025 | BOSAI × いのち 暮らしをまもるシェルター
[ TILTA × テキスタイルデザイン専攻 ]
大規模集合住宅のアート計画と住民と学生による持続可能なワークショップ計画
[ 東急不動産株式会社 ]
共有領域としてのアートの展開 (淡路島)
[ 一般社団法人コラボデザイン ]
0〜3歳児のための衣食住にちなむデザイン提案
[ 有限会社フィセル ]
つやま家具プロジェクト
[ つやま産業支援センター ]
日本の「キレイ」プロジェクト
[ 株式会社リンレイ ]
まちなか賑わいプロジェクト
[ NPO法人AKITEN ]
Scholarship
TILTAでは経済的理由により進学を断念することがないよう、一定の要件を満たす学生に対して奨学金制度を準備しており、学生一人一人が安心して学業に専念できる環境づくりを心がけています。