'26 豚の丸焼きパーティー

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16 Jan 2026

'26 豚の丸焼きパーティー

テラスに静けさが訪れた2020年から2023年を経て、
2024年、豚の丸焼きは新たな建築・環境デザイン学科の行事として復活を遂げました。
そして今年、私たちはその歩みの2年目を迎えています。


前日は朝6時に上野毛キャンパスに集合し、
八王子キャンパスまでの約30キロの道のりを、10名が聖火をつなぎながら走り抜きました。


デザイン棟1階でコック長へと聖火を託し、
その足で5階まで階段を駆け上がり、テラスに組み上げた大谷石の窯に、火が灯されました。
沖縄のアグー豚を丸ごと一鳴投入し、
翌日まで26時間にわたり、温度計と向き合い続ける、緊張の時間が始まります。
豚から滴るラードで揚げたポテトに、ひとときの安らぎを得ながら、
大竹バンドのリハーサルの歌声が響く朝方のテラスを、
学生たちの手料理の数々が彩っていきます。
完璧に焼き上がった豚が眠る窯を囲んで、いよいよ本番です。


今年は料理研究家の土井善晴先生をお招きし、入刀していただきました。
低温でじっくりと火を入れた、ほんのり桜色の身から溢れる肉汁に、
皆の表情も自然とほころびます。

学生たちの賑やかな笑い声と、大竹先生によるバンド演奏が混ざり合い、
テラスはまるで、ひとつの建築空間のように、深い一体感に包まれました。

大竹バンド(大竹教授&学生)

大竹バンド(大竹教授&学生)


翌日には残った骨を豚骨スープにし、
豚のすべてを味わい尽くしました。
こうして再び、豚を丸焼きにしたテラスは、
一鳴の豚の鳴き声だけを残して、日常へと還っていきます。
豚の丸焼きは終わりましたが、
この時間は、私たち一人ひとりの中に確かに残りました。
豚の丸焼きは、単なるイベントではなく、TILTAとしての態度そのものです。
あらゆるものごとをつなぐプラットフォームとして、
肩書きも学年も超えて、
本気で創って、本気で遊ぶ。
誰かを喜ばせるために、命を懸ける。
その態度を、示し続ける。
今回関わってくれた一人ひとりが、
この文化を生み、育み、次の世代へと手渡す、
かけがえのない担い手であり、創り手です。
テラスの中心に組まれた大谷石の窯の火は、
私たちTILTAの精神として、
これからも燃え続けていくことでしょう。