Award | 日比谷ランドスケープデザイン展2025 優秀賞
田嶋 豊 研究室
01 May 2025

作品概要 | 記憶を継承する治水拠点
かつての地形や流域を無視した強引な開発による歪みが、昨今の水害を拡大している。都市の発展に伴い、都市河川と地域・人との繋がりが希薄になっているように感じる今、川の恩恵と災害をランドスケープ的な視点で考えた。
敷地は鶴見川上流域に位置する横浜市青葉区鉄町。古くから畑が広がり自然豊かなこの地は、近年高齢化により廃れ、祭りなどの文化も縮小している。かつての地形や道の在り方、川との断面的な繋がりを分析し、川がもたらす流域の風景や文化を継承すると共に、昨今の異常気象に対応する新たな治水拠点を考えた。増水時、敷地に流れ込む川の水がこの土地の自然や風景、訪れる人の動線に変化を与える。この提案を通して、流域住民と河川との関わりを再構築する。 (水谷優美)

記憶を継承する治水拠点 (水谷優美)

記憶を継承する治水拠点 (水谷優美)