身体表現ワークショップおよびレクチャーを実施

身体性

20 Jan 2026

身体表現ワークショップおよびレクチャーを実施

【身体】
TILTAでは今年度より、「身体」をテーマとした授業を新たに取り入れます。
初回となる今年度は、1/14(水)に1年生を対象とした特別授業として、実験的に開催しました。

特別講師には、振付家・ダンサーのハラサオリ先生(サポートに山瀬茉莉さん)と、演劇舞踊デザイン学科の森山直人先生をお招きし、ハラ先生には身体ワークショップ《知覚する身体》を、森山先生にはレクチャー《「身体」と「空間」の関係史》を実施していただきました。


またゲストとして、学内からは彫刻学科の高嶺格先生、油画専攻の雨宮庸介先生、テキスタイルデザイン学科の佐藤未季先生、学外からはALTEMYの津川恵理さんにご参加いただきました。いずれも身体を表現の実践に取り入れている立場から、今後の授業展開に向けた助言をいただくことができました。

TILTAでは、インテリア/建築/ランドスケープ/セオリーを扱い、「空間」へアプローチするデザイン・表現・理論を学びます。その前提には、空間を知覚する人間の「身体」があります。
空間を知覚する身体を養いながら、大小さまざまな空間に取り組み、身体から環境へ、また身体を環境として捉える視座を獲得する、そのような学びの場として、TILTAはさらに進化していきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【身体ワークショップ実施内容/ハラサオリ Saori Hala】
目を閉じてピースサインをしても、自分が指を二本立てていることが分かる。この「見ていないのに分かる」感覚は、固有感覚(proprioception)と呼ばれ、筋肉や腱、関節などから伝わってくる身体内部の情報によって支えられています。私たちは、この内的な感覚と、目や耳を通して得られる外的な情報とを、日常的に往復・統合させながら自らの身体を動かしています。
このワークショップでは、いくつかの簡単なボディーワークを通して、こうした循環がどのように起きているのかを観察します。身体は常に単独で完結しているわけではなく、他者、モノ、空間といった環境との関係によって、その輪郭を変え続けます。鏡や映像には映らない身体のかたちを探りましょう。


【身体レクチャー概要/演劇舞踊デザイン学科・教授 森山直人】
私たちはみんな〈生身の身体〉を持っています。そして、自分自身の「身体」に対して、単純に好きとも嫌いとも言えない複雑な感情を持っています。 少し、たちどまって考えてみましょう。そういう感情はひとまず脇におき、自分の身体を物体(フィジカルなもの)として見つめてみる・・・すると、私たち自身のなかに「空間」があり、私たち自身を取り囲む「空間」があることに気づくのではないでしょうか。 でも、それだけではありません。よく考えてみると、私たちのなかには、「脳内」(ヴァーチャルなもの)という「空間」もまた存在しています。 「リアルな空間」と「ヴァーチャルな空間」――この両方のあいだの関係性とたえず向き合ってきたのが、演劇やダンスのような、パフォーミングアーツ(performing arts)です。観客というリアルな人々は、リアルなはずの劇場を通じて、ヴァーチャルな想像力を膨らませていく。そのような「身体」と「空間」の関係性を、パフォーミングアーツの歴史の一端をひもときながら、一緒に考えていきましょう。 「身体」ってなんなんだろう? 「空間」ってなんなんだろう?